先輩社員の働き方

100年使われるインフラを作る。
かなりすごいことですよね

橋梁事業部 橋梁営業部

小口 武志

入社:1995年

出身学部:土木系

仕事の内容

橋梁工事を受注して工場で橋桁を製作し、現地の河川や道路上に橋を架設する仕事です。
その中で、工事を受注するための官庁入札や建設会社への営業活動全般に携わっています。
ここ数年の官庁入札では技術提案書(プレゼン資料のようなもの)の優劣が勝敗のカギとなるため、その作成業務に充てる時間が多くなっています。

これまで関わった実績・案件

①飯山農道橋(1996) 初めて一人で現場管理を任された工事。
②牛平橋(1997) 現場管理者として長野市鬼無里で厳冬期に架けた橋で、雪に泣かされた工事。
③田瀬橋(2005) 営業として長野県外へ本格進出した代表案件で、この年から県外ウェイトが過半を占めるようになっていった。
④野猿沢橋(2008) 営業担当と工場担当として従事し、竣工後に国交省から表彰された工事。
⑤佐久橋(2015) 技術提案を担当し、大手橋梁会社と競り勝って受注できた工事。

仕事について

やりがいを感じるとき

「我々が工場で作って架けた橋梁が社会インフラとして100年使われる」
今更ながら、これはかなりすごいことだと感じています。

大変だと思うところ

皆さんが当たり前に安心して使えるインフラを提供する、その責任に尽きると思います。

特に気をつけていること

いわゆる営業職としてもコミュニケーション能力も重要ですが、この仕事をするためには正確性や緻密さも重要だと考えています。
また、受注した仕事を円滑に遂行して収益確保するとともに、顧客から高評価を得ることが重要ですので、気をつけることに際限はありません。

この仕事を選んだ理由

高校時代に地元の建設会社で重い縁石ブロックを並べるアルバイトを経験しました。
今でも実家近くのその場所を通るたびに、「あれは俺が運んで並べた縁石だ」とニヤニヤしています。
その経験が学科選定や建設業を目指すきっかけになりました。
土木の橋梁という分野に特に思い入れがあったわけではありませんが、入社後の配属先は橋梁を手掛ける部所でした。

今までで一番印象に残っていること

入社3年目に現場管理者として厳冬期の鬼無里村で架けた牛平橋が印象に残っています。
午前中は毎日のように桁や足場の雪かき、桁を積んだトラックは雪でスリップして路肩から落ちかけたりと、とにかく雪に泣かされました。
でも、苦労しただけに20年以上たった今でも、近くを通ると橋を見ながら「うんうん。まだまだ元気に使われているな」といった妙な親心を感じます。

当時はポケベルが普及しだした頃でしたが、現地の通信事情を鑑みない上司から度々ポケベルを鳴らされ、少し離れた民宿まで車を走らせては電話を借りていました。
しかし、その電話は公衆電話ではなかったので時間を図りながらお金を置いてくるというシステムに驚かされました。
また近所で仲良くなったお婆ちゃんがお茶に誘ってくれたので、自宅へ伺うと軒先に口から血を流した2頭のタヌキが逆さに吊るされていたのが衝撃的でした。

この仕事に向いていると思う人

工場で大きな橋桁を作り、現場で大きなクレーンや資機材を使ってダイナミックに橋を架けていますが、そこにはミリ単位の精度管理が存在しています。
全体を見渡せる大きな視野と、緻密さを併せ持つことが求められると思います。私はまだまだその域に達していませんが。

仕事の中で気持ちがうごいたとき

良かったと感じたとき
たくさんの橋梁に携わってこれたことと、今もそのチャンスに恵まれていること。

嬉しかったとき
小規模橋梁の開通式典後に見知らぬお婆さんから「立派な橋をありがとね。これでだいぶ楽になるわ」と声をかけられたこと。

悔しい思いをしたとき
いろいろな要因があるけれど、受注を目指していた仕事で他社に負けたこと。

未来の自分

抽象的には、長野県内トップの橋梁ファブリケーターとして成長し続け、大手橋梁メーカーから一目置かれる存在になることを目指しています。
具体的には、橋長500m以上の長大橋を当社単独で架けることが目標です。
現在までは千曲市内で架けた冠着橋(橋長475m)最長記録ですので、それを更新したいと思っています。

就活生へのメッセージ

建設業を目指すなら角藤はかなり良い会社だと思います。
総合建設業ではなく、専門分野に特化した各部門が相互に連携しながら様々な事業を展開し、新しい物にも精力的に取り組んでいます。
文系だとか理系だとか関係なく、やる気があれば挑戦させてくれる社風です。やる気を持って、是非とも当社の門をたたいてみて下さい。

わたしが感じる角藤の魅力

成果をあげるためであれば、各人の仕事のやり方や進め方を尊重してもらえる雰囲気があります。
「こうやればもっと良くなる」といった改善案が大いに歓迎されるし、失敗したら戻せばいいじゃないかといった社風は角藤の魅力です。

また、安心して継続的に働ける経営基盤は社員にとって大きな魅力です。
旅行に対する補助、遠隔地に配属された社員の借上住宅や住宅取得補助、配偶者も含めた健康診断補助といった福利厚生は手厚いと思います。

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