就職後に博士課程へ進む
という選択肢
鉄構事業部 生産技術部
的場 耕
入社:1998年
出身学部:建築系

仕事の内容
(開発業務)
品質を満足し、コストを抑える施工法の開発と提案。施工実績がない材料を施工するために必要な試験の計画と実施、製作要領の作成および製作管理。
(品質管理)
工場で製作した製品の最終検査。工場の製作工程を通じて品質を高めるための指導。
これまで関わった実績・案件
・京ファイブ
鉄骨梁の貫通孔補強工法です。日本建築センターの構造評定を取得しました(開発に5年もかかり、皮肉も込めて工法名の一部になってます)。
・鉄骨の性能確認実験
ガイドラインの作成、新しい工法の開発に協力しました。研究に必要な試験体の製作も行いました。
・当社で製作した鉄骨の品質管理
鉄骨製品を最終検査して報告書を提出、お客様に立会で製品を確認していただきます。
仕事について

やりがいを感じるとき
新しいことに挑戦できること。そして、関係する仲間やお客様と会話をし、価値観を共有して、成果を建物として実感できること。
大変だと思うところ
新しいことに取り組むと、自分の無力、無能を実感させられることがあります。日々勉強。少しでも成長しないとですね。
特に気をつけていること
本質は何かを意識することです。分からなくても知る努力をし、何事も真摯に受け止めること。

この仕事を選んだ理由
この仕事を選んだきっかけは、就職後に大学の博士課程へ進むという選択肢を提案していただけたことです。
大学では建築を専攻し、鉄骨の実験を行って論文を発表していましたが、製作現場を知らないことに違和感を感じていました。実際に鉄骨工場でモノづくりを理解し、製作側から業界に提案・協力できるような人間になりたいと思っています。
今までで一番印象に残っていること
製造管理をしていると、不適合の手直しなどで急に湧いてくる仕事があります。指示を出しても怒鳴られたり、断られたりと紆余曲折ありましたが、最後は協力してくれたことです。
まずは自分自身が逃げず、考えて行動すれば人も動いてくれることを実感できたからです。
この仕事に向いていると思う人
どんな仕事もそうですが、やる気のある人。気持ちがないと相手に伝わりません。分からないことを知りたいと思う人。失敗を恐れず挑戦し、失敗を成長の糧にできる人。
仕事の中で気持ちがうごいたとき
良かったと感じたとき
工場の閉鎖・縮小といった鉄骨業界にとって厳しい時代を乗り越え、仕事を継続できていること。入社当時は研究開発といった言葉は馴染まない印象もありましたが、現在は研究開発に取り組める環境にあること。
嬉しかったとき
入社時より工場の認定グレードが上がり、それに少しでも協力できたこと。製品検査に来ていただいたお客様から、安心して検査に来れると感想をいただいたこと。
悔しい思いをしたとき
入社数年目の時、お客様の技術者から会社の強み、プライドは何かと問われ、答えられなかったこと。
未来の自分
お客様、技術者から信頼される人間になっていること。技術、品質、生産量で業界をリードする工場になっていること。生産量が増産しても、変わらずに安定した品質を提供できる体制を維持し、お客様に安心を提供できること。
就活生へのメッセージ
失敗を恐れず、行動を。いろいろな会社、人と出会えるよい機会だと思って、前向きな気持ちで。気張らず、焦らずに、背伸びせず。人生は就職活動だけでは決まりません。
何でもよい経験、思い出になります。人に迷惑をかけない範囲で、とにかく様々な経験をしてください。
わたしが感じる角藤の魅力
自分の考えや思ったことを言える活気のある職場です。堅実経営ですが新しいことにも挑戦する社風です。